Title 「2021年度学部」、Folder 「2021年度学部 - 文芸
Detail of syllabus is in the following.
Subject Number    
Subject Name   伝記論(4単位)  
Charge Teacher   岩崎 純一  
Lectures target   3年・4年   Class   01クラス  
Unit Classification   選択   Course Time   通年  
Unit Count  
Lecture form   講義  
Media Class    
Note1    
Note2    
サブタイトル  
授業のテーマ 伝記および伝記的性格を有する様々な文芸・著作物を観察・批評する。  
履修条件 受講を希望する学生は必ず第1回目のガイダンスを受けて下さい。  
授業のねらい(到達目標) 哲学者や作家の著述に見られる伝記(自伝)的・私小説的要素や事績の創作・脚色・誇張表現の錯綜と意義を観察する。
日本大学藝術学部の創設者・松原寛の著作を中心に扱い、適宜、神話や歴史書、我々の日記、履歴書などの伝記的性質をも取り上げる。
事実の列挙にとどまらず、自らの生涯や歴史の記録に虚実を混在させようとする我々の人間心理の面白さを知ってもらい、人間論・人間学としての伝記論をも考える。  
授業の方法 基本的にオンライン授業とする。
コロナ禍をめぐる状勢の変化や受講人数により対面授業が可能である場合、Google Classroomで案内するが、オンライン参加も可。
(1) 次の授業前(前回終了後)にClassroomに予習資料や小レポート課題を掲載する。資料を読み、課題を提出しておくこと。
(2) 授業当日、講義形式で行う。小レポート回の場合は、総評・合評も行う。
(ZoomかMeetを使用。同時双方向型だが、オンタイムで参加できない学生がいる場合に備え、録画も行う。)
(3) 前・後期の内容を総合的に反映したレポート課題を、各期の早い時期にClassroomに掲載する。前期は14週目、後期は29週目の授業までに提出すること。  
準備学習の内容 上記「授業の方法」の(1)で示した予習資料の読解や小レポートに取り組むこと。各回に必ず読解資料や小レポートの全てを課すわけではない。予習・復習それぞれにつき60~90分程度を要するものを予定している。  
授業計画
内容内容
1前期ガイダンス
:オンラインでの円滑な履修のための調整を行う。機器、ソフト、音声、映像、録音・録画、不安点の解消、簡単な要望受付。また、前期の学習内容を概観する。
16後期ガイダンス
:オンラインでの円滑な履修のための調整を行う。機器、ソフト、音声、映像、録音・録画、不安点の解消、簡単な要望受付。また、後期の学習内容を概観する。
2伝記とは何か
:伝記、自伝、伝記的性質を有する様々な文芸・著作物(神話、歴史書、私たちの日記、履歴書など)
17松原寛を読む (1)
:『現代人の藝術』、『現代人の宗教』
3ICT時代のオンライン伝記・沿革
:「日大をつくった先人たち」、「日大ヒストリア」を例に、日大の伝記、日芸の伝記を探る
18松原寛を読む (2)
:『宗教文化の創造』、『藝術教育』
4松原寛概論
:日芸創設者、実業家、哲学者、宗教学者、伝記作家としての松原寛
19松原寛を読む (3)
:『藝術の門』、『宗教の門』、『哲學の門』
5松原寛を読む (1)
:『若き哲人の苦悶』、『若き哲人は何処へ』
20自伝・偉人伝としての哲学書
:ニーチェ『ツァラトゥストラ』、『この人を見よ』
6松原寛を読む (2)
:『街頭の哲學』、『生活の哲學』
21伝記・自伝の性格および比較検証 (1)
:松原寛とニーチェの著作人生
7松原寛を読む (3)
:『流轉風景』
22伝記・自伝の性格および比較検証 (2)
:松原寛とニーチェの著作人生
8松原寛を読む (4)
:『流轉風景』
23伝記・自伝の性格および比較検証 (3)
:松原寛とニーチェの著作人生
9松原寛を読む (5)
:『生きる哲學』、『青年の新哲學』
24国家の自叙伝・武勇伝としての神話・国史・正史 (1)
:『古事記』、『日本書紀』、『新撰姓氏録』
10事績の批評 (1)
:日芸教職員による松原寛論
25国家の自叙伝・武勇伝としての神話・国史・正史 (2)
:『古事記』、『日本書紀』、『新撰姓氏録』
11事績の批評 (2)
:日芸教職員による松原寛論
26卑近な伝記文芸としての日記、随筆 (1)
12事績の批評 (3)
:大村八郎『帝都大学評判記』、国民新聞政治部『明日を待つ彼』を読む
27卑近な伝記文芸としての日記、随筆 (2)
13事績の批評 (4)
:大村八郎『帝都大学評判記』、国民新聞政治部『明日を待つ彼』を読む
28卑近な伝記文芸としての日記、随筆 (3)
14前期総合・まとめ、前期末レポート最終提出29後期総合・まとめ、後期末レポート最終提出
15前期のフィードバック・授業振返り30後期のフィードバック・授業振返り
教科書 手元に用意する必要はない。全てオンラインで入手・閲覧できるよう、こちらで準備し、Classroomで案内する。
国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/)の資料を存分に活用する予定。  
参考書 手元に用意する必要はない。
但し、旧漢字・旧仮名遣いを含む文献を多用するため、各自で好みの辞典類を持つことは望ましい。(オンライン辞典・ツールの使用でも差し支えない。)
推薦する書籍・辞典やツールは随時Classroomでも紹介する。  
成績評価 前・後期末レポート課題(各25%)、小レポート(50%)の合計点。
前・後期末レポート課題のいずれかまたは両方を未提出の場合、原則「不可」とする。
小レポートの未提出は、必ずしも直ちに「不可」とはならないが、明らかに合計点に影響する。
オンライン授業時間内の出欠は取らないが、オンタイムでの参加中・指名時の的確な発言などは評価時に考慮する。
対面授業となった場合は、出欠、授業参加態度などの平常点を加味する。  
その他 著作権法上の著作物(文芸・文学)に該当しないいわば非芸術的な日本語文書(法人登記書類、会議議事録、対政府機関文書など)や学術冊子編集・校正など、創造性を全くまたは極力抑えた文字の理解・認知作業を他の普段の職務とする教員として、特に文末表現(「~だ・である」と「~思う・考える」)の使い分けなど、伝記読解の方法についても多く触れる予定。  
オフィスアワー 質問・相談など以下のメールで随時受付。授業直後にも少々受付、回答する。(オンライン授業、対面授業共に。)  
e-mail junichi.iwasaki@nihon-u.ac.jp  
他学科公開、相互履修等  
ナンバリングコード -  
卒業の認定に関する方針(DP) DP3,4  
ナンバリング及びDPについて http://www.art.nihon-u.ac.jp/campuslife/registration/  
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