科目ナンバー
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科目名
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文芸批評論(4単位)
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担当教員
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岩崎 純一
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対象学年
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4年
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クラス
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01クラス
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単位区分
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選択
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開講学期
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通年
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単位数
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4
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授業形態
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講義
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メディア授業科目
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備考1
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備考2
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サブタイトル
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授業のテーマ
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近代文学や和歌(歌会・歌合の舞台芸術性・総合芸術性)を取り上げ、文芸の批評とともに、文芸批評(という文芸)の批評・観察にも取り組む。
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履修条件
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受講を希望する学生は必ず第1回目のガイダンスを受けて下さい。(録画するので、履修登録前ならいつでも視聴可。)
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授業のねらい(到達目標)
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近代文学や和歌を通して、文芸批評の客観性のみならず、文芸批評が持つ個人の感想としての性質(「である」に対する「と思う」の文脈)、承認欲求、作品自体の善し悪しの判定欲求(理想文芸への憧れ)などにも迫る。 また、長らく日本の文芸および文芸批評史上の中心にあった和歌とその批評(歌論)と、これを歌会・歌合・衆議判なる全感覚的総合芸術に創り上げてきた日本人の感覚世界にも迫り、現代のSNS上で展開される表現の自由や誹謗中傷などと対比・関連させて考察する。
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授業の方法
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基本的に対面授業とし、出欠確認を行う。 状勢の変化や受講人数により必要回のみメディア(オンライン)授業、Google Classroomで案内。 (1) 次の授業前(前回終了後)にClassroomに予習資料や小レポート課題を掲載する。資料を読み、課題を提出しておくこと。 (2) 授業当日、講義形式で行う。小レポート回の場合は、総評・合評も行う。 (個別の事情で参加できない学生がいる場合に備え、Zoom録画も行う。当該学生は同時双方向型でないが出席扱い。) (3) 前・後期の内容を総合的に反映した期末レポート課題を、各期の早い時期にClassroomに掲載する。前期は14週目、後期は29週目の授業までに提出すること。
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準備学習の内容
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上記「授業の方法」の(1)で示した予習資料の読解や小レポートに取り組むこと。各回に必ず読解資料や小レポートの全てを課すわけではない。予習・復習それぞれにつき60~90分程度を要するものを予定している。
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授業計画
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回 | 内容 | 回 | 内容 |
1 | 前期ガイダンス :対面(必要回のみオンライン)での円滑な履修のための調整を行う。機器、ソフト、音声、映像、録音・録画、不安点の解消、簡単な要望受付。また、前期の学習内容を概観する。 | 16 | 後期ガイダンス :対面(必要回のみオンライン)での円滑な履修のための調整を行う。機器、ソフト、音声、映像、録音・録画、不安点の解消、簡単な要望受付。また、後期の学習内容を概観する。 |
2 | 文芸批評とは何か | 17 | 現代の雰囲気・風味・風景・感覚描写や人間評価に用いられる典型的用語の探究 (前期の同タイトル内容も振り返る) |
3 | デジタル時代における文芸批評 | 18 | 日本人の文芸批評の態度の変遷 (前期の同タイトル内容も振り返る) |
4 | 長期に亘る同一作家の文芸批評 | 19 | 感覚的文芸に対する感覚的批評の世界 (前期の同タイトル内容も振り返る) |
5 | 日芸創設者・松原寛の哲学的文芸を批評する | 20 | 歌論読解、および和歌を基礎として発展してきた日本の文芸批評用語とその概念 (1) |
6 | 宮沢賢治の作品を批評する (1) | 21 | 歌論読解、および和歌を基礎として発展してきた日本の文芸批評用語とその概念 (2) |
7 | 宮沢賢治の作品を批評する (2) | 22 | 歌論読解、および和歌を基礎として発展してきた日本の文芸批評用語とその概念 (3) |
8 | 漫画作品を批評する | 23 | 歌会・歌合を開催してみる (1) 開催概要の決定 |
9 | 現代の雰囲気・風味・風景・感覚描写や人間評価に用いられる典型的用語の探究 (1) | 24 | 歌会・歌合を開催してみる (2) 歌の出詠 |
10 | 現代の雰囲気・風味・風景・感覚描写や人間評価に用いられる典型的用語の探究 (2) | 25 | 歌会・歌合を開催してみる (3) 各自が評価したい歌の撰歌 |
11 | 日本人の文芸批評の態度の変遷 (1) | 26 | 歌会・歌合を開催してみる (4) 歌集の編纂 |
12 | 日本人の文芸批評の態度の変遷 (2) | 27 | 歌会・歌合を開催してみる (5) 自歌の解説・陳状 |
13 | 感覚的文芸に対する感覚的批評の世界 | 28 | 歌会・歌合を開催してみる (6) 総評 |
14 | 前期総合・まとめ、前期末レポート最終提出 | 29 | 後期総合・まとめ、後期末レポート最終提出 |
15 | 前期のフィードバック・授業振返り (この回はオンラインで受講可能な方法を予定) | 30 | 後期のフィードバック・授業振返り (この回はオンラインで受講可能な方法を予定) |
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教科書
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手元に用意する必要はない。全てオンラインで入手・閲覧できるよう、こちらで準備し、Classroomで案内する。
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参考書
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手元に用意する必要はない。 但し、旧漢字・旧仮名遣いを含む文献を多用するため、各自で好みの辞典類を持つことは望ましい。(オンライン辞典・ツールの使用でも差し支えない。) 推薦する書籍・辞典やツールは随時Classroomでも紹介する。
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成績評価
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前・後期末レポート課題(各25%)、小レポート(50%)の合計点。 前・後期末レポート課題のいずれかまたは両方を未提出の場合、原則「不可」とする。 小レポートの未提出は、必ずしも直ちに「不可」とはならないが、明らかに合計点に影響する。 レポートの点数にさらに、 対面・オンタイムでの参加中・指名時の的確な発言などは評価時に考慮する。 出欠、授業参加態度などの平常点を加味する。
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その他
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著作権法上の著作物(文芸・文学)に該当しないいわば非芸術的な日本語文書(法人登記書類、会議議事録、対政府機関文書)の作成など、個性・創造性豊かな文芸批評と対比される文書理解・認知作業を他の普段の職務とする教員として、特に文末表現(「~だ・である」と「~思う・考える」)の使い分けなど、文芸批評の方法についても多く触れる予定。 また、和歌の提供(近現代短歌でない古典文法の歌)や楽曲の提供(ピアノ・クラシック、DTM、舞台音楽、電子音楽)などの芸術活動の経験も踏まえ、総合芸術的観点も加味した授業を行う。
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オフィスアワー
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質問・相談など以下のメールで随時受付。授業直後にも少々受付、回答する。(対面・メディア授業共に。)
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e-mail
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junichi.iwasaki@nihon-u.ac.jp
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ナンバリングコード
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卒業の認定に関する方針(DP)
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DP3,4
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ナンバリング及びDPについて
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http://www.art.nihon-u.ac.jp/campuslife/registration/
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